提供可能な非臨床試験支援の設備・サービス

臨床研究推進センターでは、非臨床試験段階からの支援を行い、そのための様々な研究設備・サービスについて整備を行っています。

セルプロセッシングセンター

「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」が施行され、GMP(Good Manufacturing Practice)基準下に運営・管理されたCell Processing Center (CPC)において、細胞治療製剤を製造することが必須となっています。慶應義塾大学医学部CPCではiPS細胞由来細胞製剤や免疫細胞療法用細胞製剤の加工・製造を行うために、2つの異なるグレード環境下の培養施設を整備しております。また、製造した細胞製剤の安全性を確かめるための品質管理体制を整備するとともに、CPC施設管理・培養要員の教育体制の充実も図っています。さらに、当該施設は、アイソレータや治療用セルソータの導入なども積極的に図り、技術進歩の早い再生医療や腫瘍免疫療法分野に対応できるように、種々の機器整備も適宜行い、今後開発される様々な細胞治療製剤製造に対応し、より迅速な治療シーズの臨床応用への展開を支援することを目指しています。

メタボロミクス・コア

メタボローム解析とは、解糖系、TCA回路、アミノ酸、核酸等、エネルギー代謝関連の水溶性低分子代謝産物を定量する手法で、疾患原因因子のスクリーニングやバイオマーカー探索に極めて有用です。
メタボロミクス・コアでは主にCE-MS(キャピラリー電気泳動質量分析装置)を用いたメタボローム解析を行っており、CE-QMS、CE-QqQMSを用いた水溶性既知代謝産物の絶対定量解析や、13C、15Nなどの安定同位体標識化合物を用いたラベル解析に加え、CE-QTOFMSを用いた未知代謝産物を含めた網羅的解析にも対応致します。メタボローム解析の成否はサンプルの前処理方法が極めて重要ですが、当部門では前処理に必要な特殊な器具・装置もすべて揃え、メタボローム解析に最適な環境を整えておりますので、実験プロトコールのご相談などもお受けいたします。これまでに分析を行った試料としては、心臓、肝臓、筋、脳、眼球などの生体組織、血清、血漿、赤血球、尿などの生体液、さらに培養細胞(接着・浮遊)等があります。

(参考文献)

  1. Takenouchi T., et al. J Cereb Blood Flow Metab. (2015)
  2. Akahoshi N., et al. Am J Physiol Renal Physiol. (2014)
  3. Yamamoto T., et al. Nat Commun. (2014)
  4. Bao Y., et al. Mol Cancer Res. (2013)
  5. Tohyama S., et al. Cell Stem Cell. (2013)
  6. Morikawa T., et al. Proc Natl Acad Sci U S A. (2012)
  7. Tamada M., et al. Cancer Res. (2012)

ロボットスクリーニング・ラボ

慶應義塾大学が国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)と安川電機との共同プロジェクトで開発した汎用性双腕型ロボットを用い、細胞を用いた薬剤のスクリーニングの実施を支援するユニットです。多くの薬剤を高い再現性でスクリーニングする機能を持ち、96ウェルを用いたあらゆる細胞ベースのアッセイに対応できます。また、約1500種類の既存薬ライブラリーを保有しており、ドラッグリポジショニング(従来の適応とは異なる目的で既存薬を使用するアプローチ)による創薬研究についても支援を行います。

KOA Facility (Keio-med Open Access Facility:慶應医科学開放型研究所)

慶應医科学開放型研究所は、慶應義塾大学医学部内での共同利用のために整備された研究機器・施設の利用を、学外の企業・研究機関に対してご利用頂くことを通して、学内外の交流を促進し研究のさらなる活性化を図ることを活動の理念としています。
利用者は、生命科学研究に必要な分析機器を網羅する100機種以上の共同利用機器や実験動物施設の利用が可能です。オミクス、イメージング、疾患モデルを含む様々な研究領域をカバーする質量分析装置、レーザー共焦点顕微鏡、小動物用X線CTなど高額な装置だけでなく、ライフサイエンス研究を行う通常のラボに必須な装置設備類も含めて共用機器として整備しておりますので、分析試料の最適化を目的としたKOA Facilityのご利用も可能です。

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リサーチパーク

リサーチパークは2001年に竣工いたしました、総合医科学研究棟内におけるレンタルスペースです。原則3年間を限度として、特定の研究プロジェクトを遂行するために必要となる研究環境(1ユニット約93~121㎡の研究スペース)を所定の条件にてご提供いたします。最大42ユニット稼働可能です。以下の4つのタイプがございます。

type-A

企業と共同研究契約を締結して行う研究プロジェクト

type-U

教室/部門以上の連携を前提としたプロジェクトで、基礎系と臨床系、内科系と外科系、医学部と薬学部等異なる分野の融合研究を推進するためのプロジェクト

type-A

国等からの公的プロジェクトによって行う研究プロジェクト

type-J

若手研究者が独立して研究を行うプロジェクト

研究機器開発室

研究機器・装置の考案から、設計・開発を担います。教育・研究、並びに医療応用を目指して、昭和23年に医学部に設立されました。学内研究者の依頼によって開発を行うため、臨床現場のニーズが多々蓄積されております。

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