橋渡し研究支援機関である慶應義塾は、AMEDから橋渡し研究プログラム(大学発医療系スタートアップ支援プログラム)の医療系スタートアップ支援拠点(以下、SU支援拠点)として採択されたこと受け、慶應義塾大学イノベーション推進本部、医学部と協力し、Keio Biomedical Accelerator(慶應義塾スタートアップ推進拠点)を設立しました。これにより、スタートアップを通じた医療系シーズの社会実装を一層推進していきます。
目的
当学における橋渡し研究支援と大学発スタートアップ創出支援の能力を有機的に組み合わせ、さらに発展させた 医療系スタートアップ支援拠点を構築し、世界に伍する革新的な医薬品・医療機器・再生医療等製品の事業化を志す大学発スタートアップの継続的な創出を実現する。
基本方針
以下の3点を基本方針とし、シーズS0-S2まで一貫性のある支援基盤の構築と運用を行う 。
1. 支援後の民間資金獲得の達成を実現するため、ベンチャーキャピタル(VC)を中心とした事業者視点を、シーズ発掘から支援完了まで継続的に反映するための連携体制や仕組みを構築する。
2. 海外で実績を持つ事業者との連携により、グローバル水準の成功体験から学ぶとともに、当初から国際展開を見据えた事業計画策定やネットワーク構築を強力に支援する。
3. スタートアップ部門の起業基盤支援、若手発掘に強みのある健康医療ベンチャー大賞、大学病院の中に開設したインキュベーション施設CRIK信濃町など、橋渡し拠点以外の当学の強みも最大活用する。
支援方法
シーズ発掘
拠点内外から幅広く研究者・シーズを発掘するため、首都圏ARコンソーシアム(MARC)、健康医療ベンチャー大賞、JSTスタートアップ・エコシステム共創プログラム等との連携等を図るとともに、共同機関となるVCやインキュベーション施設などからの推薦も募る。
シーズ選定
医療系分野で実績あるベンチャーキャピタリストや専門家からなる選定ボードにて評価し、バックキャストに基づく事業化検討のための指針、各ステージで解決すべき事項等をフィードバックする。
シーズ育成
各ステージでのゴール達成に向け、採択された研究者・企業代表者、橋渡し拠点、スタートアップ部門のメンバーをコアメンバーとしたチームを構成し伴走支援を行う。
協力機関
VC/CVCに加え、コンソーシアム、インキュベーション施設、事業会社、会計事務所、大学等と連携する。
教育プログラム・セミナー
各種の起業セミナーやイベント開催を通じ、研究者の社会実装意識の啓発も務める。その他にも慶應ビジネススクールの受講やiCONM with BioLabsと連携したグローバル起業家教育プログラム(6ヵ月間)を提供する。これらプログラムへの参画を通じ、支援人材のOn the Job Trainingも行う。
SPARK Keio
Stanford SPARKとの協力・連携による人材育成・課題支援プログラム。優れた研究成果から革新的な治療手段や診断方法を創出し、患者に届ける。「相互に学び、共同で実践するコミュニティ」を通じて橋渡し研究を推進し、日本のバイオメディカル・エコシステムを変革する原動力となる。
・橋渡し拠点連携とプロジェクト管理を担うPMと、事業化面の推進を担うSU推進担当を中心に支援
・経営人材獲得含めた包括的な事業化支援を個別シーズに合わせて育成プログラムとともに提供