センター長ご挨拶

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臨床研究推進センターは、慶應義塾大学病院内外における臨床研究の推進および支援の中心的機能を担い、国内外に向けた革新的な医薬品・医療機器、再生医療等製品などの研究開発・エビデンス創出に取り組みます。

臨床研究推進センターは、慶應義塾大学医学部における優れた基礎研究の成果を速やかに臨床現場に導入すべく2014年8月に開設されました。さらに、2016年3月に慶應義塾大学病院が臨床研究中核病院に認定されたことに伴い、他学部との連携、他の医療機関の支援、質の高い共同研究の実施などにも守備範囲を広げ、我が国の臨床研究の集約化・効率化に貢献してきました。すでに、「トシリズマブの成人発症スティル病における適応拡大」の医師主導治験、「イマチニブ経口投与およびぺムブロリズマブ静脈内投与の併用療法」(適応症:進行期悪性黒色腫)」の先進医療B、「難治性天疱綜瘡に対するリツキシマブ治療」、「トラスツズマブ エムタンシン静脈内投与療法」(適応症:乳房外パジェット病)、「経皮的胸部悪性腫瘍凍結融解壊死療法」の患者申出療養を実用化に繋げました。さらに、最近ではCOVID-19に対する医師主導治験・企業主導治験・特定臨床研究も支援しました。

私は、初代センター長 佐谷秀行先生の後任として、2021年10月に着任しました。 医師、薬剤師、看護師、臨床検査専門員、生物統計家、データマネージャー、モニター、臨床研究コーディネーター、プロジェクトマネージャー、治験・臨床研究業務担当者を含む、多職種かつさまざまの専門を有するチームの代表として、臨床研究の円滑かつ安全な推進と支援のために力を尽くす所存です。何卒よろしくお願いいたします。

慶應義塾大学病院
臨床研究推進センター長
長谷川奉延(医学部教授)