細胞調整センター(Cell Processing Center) 

細胞調整センター(CPC)について

「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」が施行され、GMP(Good Manufacturing Practice)基準下に運営・管理されたCell Processing Center (CPC)において、細胞治療製剤を製造することが必須となっています。慶應義塾大学医学部CPCではiPS細胞由来細胞製剤や免疫細胞療法用細胞製剤の加工・製造を行うために、2つの異なるグレード環境下の培養施設を整備しております。

本施設では、製造した細胞製剤の安全性を確かめるための品質管理体制を整備するとともに、CPC施設管理・培養要員の教育体制の充実も図っています。さらに、当該施設は、アイソレータや治療用セルソータの導入なども積極的に図り、技術進歩の早い再生医療や腫瘍免疫療法分野に対応できるように、種々の機器整備も適宜行い、今後開発される様々な細胞治療製剤製造に対応し、より迅速な治療シーズの臨床応用への展開を支援することを目指しています。

利用実績

当該施設を利用して、当塾の研究チームが慶應義塾特定認定再生医療等委員会および学内倫理委員会の裁可を受け、平成28年4月に国内ではじめて、腫瘍侵潤Tリンパ球療法をメラノーマ患者に対して施しました。当該施設では、患者由来腫瘍侵潤Tリンパ球の拡大培養および製剤化が行われました。現在、当該療法の臨床研究を展開中です。さらに、今後異なるタイプの免疫細胞療法について当該施設を利用して腫瘍患者に対して実施する予定です。

CPCの安全性について

本施設は、平成27年11月19日付にて、関東信越厚生局より「再生医療等の安全性の確保等に関する法律第35条第1項」の規定により特定細胞加工物製造施設としての許可を取得しています。
グレードBゾーンに安全キャビネット、グレードCゾーンにアイソレータを設置した2つのグレードA培養区画を有しています。GMP基準下でのiPS細胞由来細胞治療製剤等の製造が可能です。

CPC施設図

CPCを構成する主な装置・機器類

細胞調整室1

  • バイオセイフティキャビネット(PANASONIC, MHE-S1300A2)
  • CO2インキュベータ (PANASONIC, MCO-170AICUV)
  • 薬用保冷庫(PANASONIC,MPR-215F)
  • 多本架冷却遠心機(TOMY, AX-521)
  • マイバイオキューブ(日本フリーザ、DTF-35)
  • 自動細胞計数装置(ロゴスバイオシステムズ、LUNA)

細胞調整室2

  • セルプロセッシングアイソレータ(PANASONIC, CPWS-2000)
  • CO2インキュベータ(PANASONIC, MCO-5AIC)
  • マルチバイオフリーザ(日本フリーザ、KGT-4010HC)
  • 細胞自動解析システム(ミルティニー,MACS Quanto Tyto)

細胞貯蔵室

  • N2凍結保存容器(MVE CHART, MVE 815P-190-GB-BB)
  • 検体管理システム(旭テクネイオン, サンコードEXシステム)

参考文献  

1. セルプロセッシングセンターの特定細胞加工物製造施設許可取得につきまして

お問い合わせ先

細胞調整センター(CPC)に関するお問合せにつきましては、お問合せフォーム(研究リソース)からお願いいたします。