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International Symposium
Academic Research Organization: Role and Best Practices
−AROの役割・より良い支援体制・持続的な運営を考える−

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慶應義塾大学病院 臨床研究推進センターは、2014年から橋渡し研究支援拠点として、文部科学省(当時)、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の橋渡し研究戦略的推進プログラムから支援を受け、研究開発支援活動を進めて参りました。橋渡し研究戦略的推進プログラムは来年度以降、新たな事業体制としての開始に向け、再編が進められております。橋渡し研究戦略的推進プログラムが一旦終了となるこの節目の年度において、ARO (academic research organization)の価値はどこにあるのか、より効果的な研究開発支援を行うためにはどのような体制を目指せば良いのか、研究開発支援体制を維持・充実させていくにはどのように経済的に自立化していけばよいのか、を考えるシンポジウムを開催いたします。

当シンポジウムでは、まず海外の実例から学びを得ることを目的として2人の演者の先生からご講演をいただきます。UC San Diegoの橋渡し研究支援機関であるAltman Clinical and Translational Research Institute (ACTRI)のDirectorであるDr. Gary S. Firesteinから、臨床研究支援組織の変貌への挑戦についてご講演いただきます。また、米国コロラド州を拠点に、コロラド州立大学発の技術導出支援や日米企業間・産学間の技術マッチングコンサルタントをされている松浦洋子氏より、コロラド州立大学での開発支援体制や、産学連携活動等についてご講演いただきます。その後、日本の大学のライセンス支援機関の先駆け的存在である、株式会社東京大学TLOの本多聡氏から、導出活動と大学への還元、IP戦略、日本の産学連携の現状等についてご講演いただきます。最後に、日米の大学のアカデミア発研究開発に精通されているスタンフォード大学バイオデザインプログラムディレクターの池野文昭先生から、日本のAROの進むべき方向性についてご提言をいただき、いくつかの論点について、ラウンドテーブルディスカッションを進行していただきます。

大学の研究支援機関・運営部門関係者、病院関係者に広くご参加をいただき、米国の大学の研究支援体制の事例やラウンドテーブルディスカッションでの議論から、日本のAROのより効果的な支援を提供できる、持続的な運営体制構築において、考えるヒントを得ていただければ幸いです。

【開催概要】

日時:2022年 3月12日(土)10:00-13:00
形式:ウェブによるオープンシンポジウム(無料・要申込)
対象:大学の研究支援機関・運営部門関係者、病院関係者、AROの活動にご興味のある方

【プログラム】

10:00 開会の挨拶
  松本 守雄 慶應義塾大学病院 病院長、慶應義塾大学医学部 整形外科学教室 教授

Keynote Lecture
  座長
  副島 研造 慶應義塾大学病院 臨床研究推進センター 副センター長、
        TR部門長 教授
  池野 文昭 スタンフォード大学 バイオデザインプログラムディレクター

10:05-10:50 Translational Research Supporting System at ACTRI
  Gary S. Firestein, MD  Senior Associate Vice Chancellor for Health Sciences
     Director, Altman Clinical & Translational Research Institute, UC San Diego

10:50-11:30 コロラド州立大学の取り組み、コロラドでの導出活動
  松浦 洋子 Integrated Global Solutions LLC, International project coordinator

11:30-11:40 休憩

11:40-12:10 東京大学TLOの導出活動と大学への還元によるエコシステムの構築
  本多 聡 株式会社東京大学TLO ライセンスグループマネージャー、
       国際認定技術移転プロフェッショナル(RTTP)

ラウンドテーブルディスカッション
  座長
  副島 研造 慶應義塾大学病院 臨床研究推進センター 副センター長、
        TR部門長 教授

12:10-12:20 ディスカッションに向けた提言(小括)
  池野 文昭  スタンフォード大学 バイオデザインプログラムディレクター

12:20-13:00 ラウンドテーブルディスカッション
  〜AROの持続的な運営:日米の違いを踏まえた上で、日本のAROで何に取り組めるか〜

  パネリスト
  荒川 義弘 筑波大学医学医療系教授、筑波大学つくば臨床医学研究開発機構長、
        筑波大学附属病院病院長補佐
  戸谷 由布子 慶應義塾大学研究連携推進本部 特任准教授
  池野 文昭、松浦 洋子、本多 聡

13:00 閉会の挨拶
  長谷川 奉延 慶應義塾大学病院 副病院長 臨床研究推進センター長、
         慶應義塾大学医学部小児科学教室 教授

【お申込み方法
本シンポジウムへの参加を希望される方は、お申込みフォームからご登録をお願いします。登録されたメールアドレスに、webinarのご案内が送られます。

【お問合せ先
慶應義塾大学病院 臨床研究推進センター トランスレーショナルリサーチ部門
(担当:松岡、野北、一木)TEL: 03-5363-3474(内線63744)
mail: apply-tr@ctr.hosp.keio.ac.jp

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